10月の最終日。
ここにまた1つ、新しいドラマが誕生しました。
「木枯らしに抱かれて〜涙の再会バージョン〜」
第一章 −まだ夜も明けきらぬ海辺 静まり返った海岸に聞こえるのは 押し寄せては返す波のせせらぎ−
海風にあたり、真っ赤に悴んだ手を温めながら葦毛崎展望台から西に向かい、約25名の勇者たちがゴミを拾い始めた。
時を同じくして、そこから2km離れた大須賀海岸からも、約25名の勇者たちがあ
ても無くゴミ拾いをスタート。
当人たちにはこの時、ゴールの宣告はされていなかった。
第二章 −迷い込んだトンネル−
何事も目標があるからこそ、苦しい試練も乗り越えていけるもの。
この時の心境を尋ねると、「薄暗い海岸にデレキとゴミ袋だけを持たされ、何も知らないまま取り残された。怖さと不安で一杯だった。
朝日の光だけが救いだった」と話す。
言いようのない恐怖の中、同じ境遇の仲間たちと励まし合い、ひたすらにゴミを拾い続けたと言う。
(一体どこまで・・・・・まるで出口の見えないトンネルのようだ・・・・・・・)
ガサッ#
ガサガサガサッ###
(妻は・・・子供たちは、もし自分がいなくなったら元気に過ごしていけるのだろうか・・・・・もう開始からどのくらいの時間が経っただろう・・・)
##ガサッガサッ##・・・・・カツ・・カツ・・・カツ・・・・・・・・!?!?!?!?!?
・・・・ん?・・・・なんだあ
れは・・・・・・・人の・・・・・・影?・・・
向こうから次第に大きくなってくる人の影。そして、すぐさま助けを求めようと近づいたその時!!!!!
・・・・・えっ!?・・・・・・・・はっ!?・・・・・・・どういう事!?!?!?
最終章 −木枯らしに抱かれて 涙の再会−
目の前に現れた人たち。
それはちょうど3時間前、泣きながら強引に引き離された会社の仲間たちだった・・・・・・。
そう、葦毛崎展望台と大須賀海岸。それは、一本の繋がった道だったのです。そして今回のゴミ拾いの最終地点は、両端からスタートし、
2つに分かれたチームが合流したまさにこの瞬間だったのです。
・・・・・うっ・・・う”ぅっ・・・・僕達は助かったんだぁ〜(泣)!!
・・・・肩を寄せ合い、いつまでも、いつまでも・・・再会の喜びを分かち合わずにはいられなかった・・・・・
自分の身に起こる最悪の事態を想像せざるを得なかった今回の物語。
ちょうどその時、涙の再会を祝福するかのように、雲の隙間から眩しい日差しが差し込めていた・・・・・。
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